2009'03.11.Wed
矛盾とパラレルとあほな展開を笑って許せる方だけご覧いただけると安心します。
このお話は原作同様、小松が四天王(ゼブラ待ちな現在ですが)を落としていくと思っていただいて間違いありませんから!
このお話は原作同様、小松が四天王(ゼブラ待ちな現在ですが)を落としていくと思っていただいて間違いありませんから!
料理陰陽師小松 其の七
「こんなにもおいしい茶葉をご自分で作られたのですか?」
「・・・いや」
ココが固い声で返事をするのでおれは笑った。
人間を敵視するほどではないが、妖怪である身で人間が作るものに興味を持つ自分に体裁を悪くしているのだ。
「こいつは人間のお茶が好きで、よく買いに行ってるんだ」
普段すました顔のココが口ごもるのがおもしろくて言えば、
「買う? お金で?」
小松が不思議そうに聞いた。
「茶葉を買う金は、自分で作った薬を売って稼いでるんだぜ」
小松の手当てに使った薬もココお手製のものだ。人間に評判がよく、高く売れているらしい。
お茶が欲しくて、買う金欲しさに薬を作って売るのだからココは変わっている。
面倒だから奪ってくればいいじゃないかと昔言ったら、
「泥棒なんて品がない」と言い切った男だ。
以後、おれたちはココの趣味について口をださない。
けど小松はココのこだわりが大層気に入ったようで、おれとしてはなんだか損をした気持ちになった。
別になにも減ってないのに、もったいないと思うのは何故だ?
続く
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