いつも拍手ありがとうございます。励みになります^^
「恋するStomach」ココマ
「小松くんがホテルから出てくるのがあまりにも遅いからレストランまで迎えに行ったんだ」
「ちなみに小松と約束は?」
「してなかったけど?」
それがなにか? と返すココにトリコは達観した。
(小松がひととの約束をすっぽかす奴じゃないとわかっただけヨシとしよう)
前向きにトリコは受け止める。
「そしたら小松くんが厨房でカップラーメンをすすってるんだよ?! このときぼくは誓った。彼の胃袋はぼくが守ろうと」
「いや、小松は自分の胃袋ぐらい守れるだろ」
(むしろココの盲進から守った方があいつのためだろ)
「いくら小松くんだって、自分のことはなかなか自分で気づかないだろ」
諭す口調にトリコはココを見やり、そうだなとしみじみと呟くのであった。
終わり
「恋するStomach」トリコマ
料理がうまいから惚れた?
ばか言え、そんな理由でいちいち恋をしてたらきりがないぜ?
小松の料理の所作が美しいっつーてときめいたおまえと一緒にするな。
にかぶりつくあいつがな、美味さに感激して泣く訳だよ。
うまくて涎いっぱいたらしてもー汚いのなんのって。
こいつとならやっていけるって思った。
突拍子もないか?
思い立ったら吉日だからな、だから想い立った気持ちは吉報だ。
終わり
「恋するStomach」サニリンと松
「お兄ちゃんデート?」
鏡の前で入念に自分の姿をチェックするサニーにリンは聞いた。
ハントに行く際の恰好なのでデートではないと思いつつも、なかなか鏡の前から離れない兄に「デート疑惑」が浮かんだのだ。
「ハントに決まってるし」
「誰と?」
ひとりで行くなら、もちろんここまで姿を気にしないだろう。
「松と」
「小松さんと? いいな、うちも行きたい!」
「遊びじゃないし!」
サニーは即答した。
「じゃあ、うち小松さんをボディーガードしてあげる」
リンならそこら辺の美食屋より腕は立つ。
「邪魔だし」
兄の無情な一言に、リンは怒りよりも疑問が沸く。
(それって、お兄ちゃんにとって邪魔なの? ハントの足手まといで邪魔なの?)
「・・・今度、ハントでなくてレストラングルメに連れていってやるから今回は我慢するし」
無下に妹をあしらってサニーは悪いと思ったのかフォローするが、リンからすれば「自分が行きたいだけだろ」とつっこみたくてたまらない兄の発言だ。
それをぐっと呑みこんで、
「お兄ちゃんのおごりだからね」
リンは大人の対応をするのだった。
(ハー、疲れるし!)
終わり