2011'01.22.Sat
ちなみに私のなかのトリコマはこんな感じです。
一本道
意地悪な細い道だった。ひとひとり通れるぐらいの道でありながら、両端は底が見えないぐらい深い谷になっている。薄い壁のような道はもろく見えるが、トリコが歩いても崩れることはなかった。これくらいの細い道を、トリコが難なく歩くのは造作もない。
問題なのは後方を歩く小松だ。
へっぴり腰で歩いているため全然進まず、ちょっとの風でバランスを崩している。ひとりで行けると言った小松の意思を無視するつもりはないが、尊重していたら日が暮れるとトリコは本気で思った。
トリコは戻って、小さな体を肩に担ぐ。びっくりして驚く小松に「暴れると落ちるぞ」とからかえばぴたりと大人しくなった。
恐怖のためか小松の体は強張っている。
たとえ一本のロープでもトリコは難なく歩けるが小松は違う。わかっていたのに改めてトリコは実感した。
(この危ういバランスは・・・)
「落としゃしねえから安心しろ」
小松を知って、初めて知る類の緊張感。ちょっと意味不明ですが、イメージで。
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