2009'04.20.Mon
矛盾とパラレルとあほな展開を笑って許せる方だけご覧いただけると安心します。
ようやく一区切りの段階までたどりつきました。でもまだまだ続きます。
ようやく一区切りの段階までたどりつきました。でもまだまだ続きます。
料理陰陽師小松 其の十四
「トリコが小松くんを食べようとしたら、サニーはどうする?」
ある日いきなりココが質問した。
もしもの話でありながら、有り得ないと否定できない内容だ。
現にトリコは食の周期に入っている。いつ人間を食べてもおかしくない状況で、松を食べないのは不思議だ。「関係ないし」と松に会う前のおれなら即答できた。
今は・・・できない!
松がいなくなるのは嫌だ。
と思うのはココも同じで、トリコの食について今まで一度も口出ししなかったこいつが、わざわざ聞いてくる自体、良く思っていないのがありありと伝わってくる。
悩むなんて美しくね!
「おれたちは美食山の四天王だ。この山を裏切るつもりはない。おまえだってそうだろ?」
人間に肩入れするというのは、つまり美食山を見放す感覚に近い。
山は寄る辺ない自分たちを守ってきたんだ。
ぽっと出で現れた人間に惑わされる訳には、惑わされる訳には・・・、
「って、惑わされてるのか、おれ?」
「その間抜けぶり・・・美しくないな、サニー」
ココの冷笑はおれがもっとも聞きたくない台詞つきだった。
罵詈雑言をかわしつつ、最後にいきついたこたえはひとつだ。
「そのときに考えるし」
こたえがでないから身動きがとれないなら、状況をみてから動けばいい。簡単にこたえがでないから(美容に悪いのに)悩む。
いつもなら「短絡的」だと返しそうなココが、同意したのだから奴の心労が伺える。
おれたちはどうなるのか、美しくもない不安ばかりが胸にわだかまる。
続く
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