2009'04.15.Wed
あほだ、自分。
春野菜
「おれんちの近くで生えてた竹の子いらないか?」
トリコさんが土の匂いのついた野菜をどっさり持ってきた。
実家にいたころ、春になるとあちこちから竹の子をいただいて、毎日竹の子だったのを思い出す。
一人暮らしをはじめてから、こいうったご近所(トリコさんは違うけど)から野菜をいただくなんてなかったのを思い出し、嬉しくなった。
「ありがとうございます。ぼく竹の子大好きです」
新聞にくるまれた竹の子を受け取って、一本手に取った。
匂いを嗅げば採れたての香りが肺にしみこむ。
「おいしそうですね」
竹の子でなにを作ろうか?
まずはトリコさんのリクエストを聞こう。
「って、どうしましたか?」
トリコさんは床にしゃがんで、なにか耐えるように前屈みになっていた。
「いや、おれの竹の子が・・・」
「これのことですか?」
新聞に包まれた竹の子を指差す。
「そっちの竹の子じゃない」
「他にも竹の子を持ってるんですか?」
自宅用? もしかしてココさんやサニーさんのぶんも持ってるのかな?
トリコさんは「竹の子が」「食べてもいいのか」「持つ手がやばい」と独り言を長い間呟いていた。
トリコロールといい勝負?!
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