2012'02.18.Sat
寒い日の、こたつ、なべ、お酒は最強ですよね!
ホットスペース
妙に汗をかいて小松は目が覚めた。
コタツに寝転がって居眠りをしていた小松は、コタツの上とトリコの周囲に転がっている酒の空き瓶や空皿を見て、休日に昼間から鍋をしていたのを思い出す。
雑炊を最後に作って、つまみながら飲んでいた。トリコと一緒にいれば小松が作る側に回り、彼が食べ終わるまで料理を続けるのが定番だ。
「鍋だからのんびり食おうぜ」と言ってトリコは野菜を鍋にいれた。
あげくにふたりして昼間から酔っ払って寝るなんて。
(贅沢すぎて幸せだ)
酔いが残る思考で小松は余韻を味わった。
大きめなコタツでもトリコの片足しかはいらず、後の部分はテリーが寝そべって守っている。尻尾の隙間にウオールペンギンがいた。極寒育ちの割りにテリーの毛並がお気に入りの様子だ。
(晩ご飯は豪勢にしましょうね)
眠るトリコを起こさないよう、心のなかで小松は話かける。
トリコの口の端に残る小さな米粒を小松は抓んで口のなかに放る。
洗いものの皿を重ねて小松はキッチンに消えた。
「夢かな、テリー?」
まどろみのなか、気配だけ感じていたトリコが呟くと、テリーは呆れたようにそっぽを向く。
やがて、キッチンから温かな香りが漂う。温かな空間で味わう幸福の香りに、トリコは再び眠りについた。
終わり
片想い同士(笑)昼間かっらのお酒は・・・最高!
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