2011'12.04.Sun
あ、うん、そんな話を書きたくなるときもあるよね。
小松くんが泥酔しました。
小松くんが泥酔した。
職場の忘年会に参加した小松くんは率先してお酒を飲んだ、ようだ。
料理長が遠慮して飲んでいたら他の人間も飲みづらい。小松くんの行動の理由は考えるまでもない。
「飲みすぎないようにね」と言って見送ったけど、夜中「酔ってます」と電話がかかってくるほど酔うとは思わなかった。
ひとりで帰れるかどうか不安になってキッスに頼んでグルメシティに飛んで、小松くんを迎えに行く。案の定、泥酔した上司にスタッフらは困惑していた。
「あら、小松ちゃんをお持ち帰りしようと思ったのに」
事務局長の一言に、間に合ってよかったと安堵する。
「歩けません」
わかってるよ。
「鍵はカバンに」
ぼくに合鍵をくれたのは小松くんだよ?
「お風呂ー」
確実に倒れるからやめなさい。
「虫歯やだ」
はいはい。
小松くんを後から抱きしめながら、ぼくは彼の歯を磨いた。半分寝ているため、まあ、なんというか小汚い惨状だけど、タオルを敷いて歯磨き粉と混じった涎が飛ばないように注意した。
むせる小松くんが「酔った」と呟く。
コップの水を含ませて、うがいをさせれば・・・さらにひどい惨状になった。
それでも酔っ払いは満足したのか本格的に眠る。
普段、ひとの世話ばかり焼く小松くんが、こんなふうに面倒をかけるのは珍しい。それが楽しかった。明日は冷やかそう。
「おやすみ」
キスは歯磨き粉とアルコールの味がした。
終わり
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