2009'09.28.Mon
矛盾とパラレルとあほな展開を笑って許せる方だけご覧いただけると安心します。
料理陰陽師小松 其の三十九
「小松くん!」
膝をつく小松くんが遠めに見えて、ぼくは駆けつけたかったが。
だけど、それより先にトリコが小松くんのもとに走る。それは小松くんを見つけた喜びからとは違う。
食の周期を耐え、小松くんを求め、恐れていたトリコが、小松くんを目がけて跳躍する。
瞬間、忘れかけていた未来が視えた。
小松くんの死。
「サニー、トリコを止めろ!」
あそこにいる小松くんは本物だ。式神が模倣した姿ではない。
鬼の一振りで呆気なく死ぬか弱い人間だ。
ぼくの叫びにサニーはトリコより先に小松くんのもとに行くが、遅かった。
小松くんの姿がトリコの広い背中に隠れて見えなくなる。
トリコの表情は見えない。
だけど感じる。
能天気な酒呑み鬼大将からは味わったことのない鬼の気を。
トリコの声とは思えない唸り声があたりに響いた。
続く
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