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WJ連載中「ト/リ/コ」の腐/女/子サイト  【Japanese version only.】

2025'04.06.Sun
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2009'10.01.Thu
矛盾とパラレルとあほな展開を笑って許せる方だけご覧いただけると安心します。

ようやく第三部完・・・まだ後一部続きます・・・。

料理陰陽師小松 其の四十二

厄介なのが残った。
トリコと戦った美食會の妖怪だ。
いくらトリコが我を失っていたとしても倒せなかったほど強敵が、毒気如きでやられたりするとは思わないけど、平然な姿に冷静ではいられない。
「人間よ、それでもおまえは妖怪について行くか?」
彼はぼくを通りこして小松くんに問いかけた。
何故小松くんに?
トリコへの態度に動揺していた小松くんが、声に導かれ顔を上げた。
「はい」とこたえる声に迷いがない。
彼の潔さが胸に響く。
小松くんにとってぼくらの側にいるのは良くない。
現に人間側から追われ、トリコからは食の衝動の標的にされた。
危険がつきまとう。
今回はたまたま助かったけど、次も無事な保証はない。
小松くんの死相はいまだ視えていた。
「そうか」と奴は呟き、黒い旋風とともに消える。
あたりは静寂が残った。
終わり、か?
「え? 陰陽師んとこから抜けてきた? 住むとこないなら美食山でおれのねぐらに来ればいいし」
「勝手に小松くんを誘うなサニー」
終わったかもしれないけど、まだまだ終わりではない。
ふいに足元からいやな気配を感じた。サニーを見れば奴もうなずく。
ぼくは小松くんとサニーを抱えて空へと避難する。
「リンも来るし」とサニーは黒い蝶を頭にのせる。
「ココさん?」
小松くんに説明しようとした矢先、大地が揺れた。
木々がざわめく。動物はぼくらの争いを恐れて周辺にはいない。
「地震?」
「足の裏がぞくぞくして変な感じだし」
「トリコさん、大丈夫かな」
いくら目をこらしても見えない鬼を小松くんは心配した。
小松くんを心配させるなんて、万死に値するぞトリコ。だから早くでて来いよ。

不安を煽るような木々の揺れはしばらく続いた。

続く
 

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