2009'09.29.Tue
矛盾とパラレルとあほな展開を笑って許せる方だけご覧いただけると安心します。
ついに40話。たまに更新してなかったとはいえ、半年たっても終らないとは当初の予定とは大きく違ってびっくりです。
ついに40話。たまに更新してなかったとはいえ、半年たっても終らないとは当初の予定とは大きく違ってびっくりです。
料理陰陽師小松 其の四十
なにが起きたのかわからなかった。
ふぐ鯨を弾かれた痛みにひざをついた次の瞬間、大きな影がぼくに襲いかかった。
体勢もたてられず、背中から倒れる。
生々しい体温を近くで感じて、殺されると思った。
想像した痛みはいつまでもなく、かすかに、サニーさんやココさんの声が聞こえた。
薄目を開けて相手を見れば、目の前にはトリコさんがいた。
目が血走っている。
あまりの凶暴な気にトリコさんだとは思わなかった。
こうして目の当たりにしても信じられない。
口から覗く牙から唾液が伝う。荒い息は興奮を示す。
欲しいと言わんばかりの空気を肌で感じる。
トリコさんは今、食の周期だ。人間を食べたくて仕方がなくて、できないから苦しんでいる。
ぼくはトリコさんに食べられるのかな?
・・・トリコさんに。
あ、急に心臓がうるさくなった。
なんで顔が熱くなるんだ?
おかしい、ここは普通恐怖を感じる場面のはずなのに。
なんで胸がどきどきするんだ?
「小松」
トリコさんがぼくを呼んだ。もうだめだ。
「さわらないで、ください」
変になるから。
目をそらすように言えば、息を呑む気配を感じた。
「・・・トリコさん?」
声をかければ、さきほどまでの気はどこに消えたのか、幽気の如くゆらりとトリコさんが立ち上がった。
もう一度呼べば、トリコさんは走りだした。
サニーさんとココさんもトリコさんを呼び止めたけど、瞬く間に見えなくなった。
あれ?
続く
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