2009'05.27.Wed
矛盾とパラレルとあほな展開を笑って許せる方だけご覧いただけると安心します。
料理陰陽師小松 其の十八
「美食山の連中と仲良くやっているようだな」
美食山といえばトリコさんたちのことだ。
「はい、みなさんいい方ですよ」
「人間が妖怪と馴れ合うな。馴れ合いはおまえに災いしかもたらさない」
お師さまは厳しく言った。
妖怪であるお師さまの口から「馴れ合うな」と言われるのは、お師さまと過ごした日々まで否定されたようで辛い。
「とくに美食山の鬼大将は今、食の時期だ」
「たくさん食べまてますけど・・・?」
食べる時期、食べない時期ってあるのかな?
「人間を?」
「え?」
「奴は鬼だ。人間を喰らう。おまえが傍にいて食への欲求をいつまでも抑えられるはずがない」
「そんな素振りは今まで見たことありません」
「それはおまえの陰陽師の技が効いているのだろう。おまえの能力は特殊だ」
忘れるなとお師さまは言うとぼくの手を払った。姿が闇に溶け込み消える。
「待ってください!」
捜したけど気配さえ感じない。
今さらながらお師さまの力を実感する。力のある妖怪だ。
そういえば、妖怪のお師さまはなんで人間の子供のぼくを拾ってくれたのだろう?
続く
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