2009'07.14.Tue
トリコさんが痛々しい気がする今週号・・・。
グルメ56「植物地獄、突入!」
研究所から街に戻れば、壮絶な戦いなど縁もない風景が待ちかまえており、感覚の差にずれば生じる。
オンとオフの切り替えの早いトリコだが、肩透かしをくらったような感じだった。
となりに立つ小松の戸惑う雰囲気にトリコは苦笑する。
「ついさっきまで第1ビオトープにいたのに、変な感じがします」
そういって小松はトリコの左手を見た。
「痛くないですか?」
「全然」
「お腹の怪我だって」
「完治してる」
妙にくどい小松に、トリコは訳がわからずも言い返す。
「知ってるだろ、グルメ細胞のこと。簡単に負けたり膝をついたりしねえよ」
「わかってますよ、でも」
小松はトリコの左手を両手で包んだ。
「心配なんです」
そして小松は「食運を」と口にした。
祈るように目を閉じる。
怪我なんて日常茶飯事で、まして心配するなと無責任な台詞は返せない。
「サンキュ」
トリコが言えるのは、小松の気持ちに対しての礼だけだった。
トリコは己の肉の肩を切り落とした。そうでなければ命の危険を感じたからだ。行動に迷いはない。
ちらりと小松の心配げな顔が頭に浮かんだが、彼に想いを馳せるのは、まだ先の話になるだろう。
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