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WJ連載中「ト/リ/コ」の腐/女/子サイト  【Japanese version only.】

2024'11.23.Sat
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2009'07.15.Wed
矛盾とパラレルとあほな展開を笑って許せる方だけご覧いただけると安心します。

そして小松の運命や如何に?!(大河ドラマ風に)

料理陰陽師小松 其の二十三

鬼の咆哮に大地と空が揺れた。木々からは鳥が飛び立ち彼方へ逃げる。
鴉に変化したぼくはトリコの乱れた気を辿って奴のもとにいく。
「彼」を見失ったのだから、頼みの綱はトリコしかない。
そのトリコは、大地に膝をつき叫んでいた。サニーも呆然としている。
ふたりの傍には…。
「落ち着け、トリコ」
大地に降り立つと同時に変化を解いたぼくは、伏せるトリコを正気づかせようと声をかけた。
トリコにはぼくの声が届いていない。サニーの反応もなかった。
「よく見ろ、これは小松くんじゃない」
トリコの髪を掴んで顔を上げさせ、軽く平手を打つ。
「小松、じゃない?」
トリコの目は虚ろで憔悴していた。
「もう一度見ろ。小松くんの姿だから小松くんだと惑わされたんだ」
ぼくは地面にあるものを指差した。地面には破れた紙があるだけだ。
「小松くんの式神だ。だから小松くんの気配があったし、小松くんの姿だった」
実際ぼくに見せてくれた小松くんの式神はまるい魚だった。
トリコの気に反応して姿が術者になったのだろう。そんな手間をかけてトリコに直接伝えたいことってなに? 小松くん。

続く

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