Rつづいてまーす!!
6-11/リーマンココマ
弱々しくも、小松はココの頭を掴んで引き剥がそうと試みる。ささやかな抵抗をココは大きく口を開いて含んだ。クリーニングから戻ったスーツは芳香剤の匂いがする。隔てるものが邪魔だといわんばかりにココがファスナーを歯で下げた。
手は使わずに唇で小松のものを下着の隙間から取り出す行為は、もどかしい快楽を与えた。
「やだ」
「こんなになってるのに?」
自分のそれが外気に触れたのを感じて、小松がそっと見下ろせば、しっかりと勃っていて先走りで濡れたものが目に飛び込んだ。すぐ側に美しい微笑がある。笑みをかたどる唇から朱い舌が覗き、根元から先端を、ツ、となぞった。のみならず、ココの視線は小松の目を捉えたままだ。抗えない快楽と、欲望を灯したココの目に小松は達した。白濁したものがココの顔にかかる。あまりの早さとココへの申し訳なさで小松は混乱して泣いた。
「ご、ごめんなさい」
悪いのは、強引に及んだココだが、冷静に考える余裕のない小松は謝罪を繰り返した。
ココは滴るものを指ですくって舐める。口で受け止めたかったが、達してしまったものは仕方ないと割り切った。
「泣かないで、ぼくの方こそごめんね」
ココは小松の頭を撫で、額にキスを落とした。
青臭い匂いが自分のものだと思うと居た堪れなくなり、小松の涙はひっこんだ。
「あの、ここで、こーゆうことするのは、あれ、ですし、す、するなら日を改めて」
小松は必死に訴えた。
ココが小松の手を掴み、自分のものに押し当てた。
「無理だよ、ぼくのここ、こんなになってるのに」
手の平から、熱く硬いものを感じた。他人の性器など、布越しでもはじめて触れる小松の頭はショート寸前だ。
「小松くんのいやらしい姿、見て大きくなったよ」
嬉しそうにココは小松の手をそこに擦りつける。その都度、小松は自分が愛撫を受けたような痺れに体を震わせた。小松のものが力を取り戻す。健気に震えるそれを見て、ココの咽が鳴った。
上半身を起こされた小松は、ココと下肢を密着するように座らされる。ココが自分のものと小松のものをまとめて扱く。他人の手で高められて小松は甲高い悲鳴が上がった。慌てて手で口を押さえればバランスを崩して体が揺れる。
「肩でも噛んでいて」
ココは小松の顔を肩口に抱き寄せた。噛むことはできないが、口を押し当てて声を殺そうと試みる。
「ん、んん」
肩に響く声の振動がココの興奮を煽る。ココも我慢がきかず、もっと楽しみたかったが達した。
ココの脈動を性器から直接感じて小松も果てる。二度目の吐精に、小松は腰が溶けそうになった。
「ごめん、小松くん」
ココが荒い息のなか謝罪する。次の瞬間、小松の体をひっくり返して腰を高くして、ズボンを下着ごと下げた。
「ココさん!」
焦って小松は叫ぶ。
「最後まで、しないよ。離せなくなるからね」
そう言いながらも、尻に両手をかけて左右に広げるココに、小松は気を失うほどの羞恥に襲われた。
「い、やぁ」
逃げようとする小松の腰がココを誘うように揺れる。
「ごめんね、がっついて」
小松の背に覆いかぶさるココは、耳元で謝罪した。
「もう少し、付き合って?」
尻のすぼみに、熱く滾るものがあてられる。ぬめりを持つそれがココの男根だと気づき、小松は感じ入る声が零れた。
小松の尻や股を使い、ココが欲望を放とうとしている。体の芯が熱くなり、小松はこっそり自分のものを慰めた。
「ひとりで弄っちゃだめだよ?」
気づいたココは片方の手を前に回して、小松の手ごと揉み扱いた。
「ふ、あぁ、」
快楽に攫われて、いい加減小松も掠れた声しかでない。ずっと拒んでいたのに、いざ、体を重ねれば、溺れるばかりで小松は恥ずかしくなる。
「いい子だから、さっきみたいに気持ちいいって正直に言って」
ね? と、耳を甘噛みされて小松の腰がぶるりと震えた。
「イ、イ・・・」
か細い声とともに小松は三度めの絶頂に至り、ココの手を汚す。ココは小さな尻に精液を放ち、性器を小松の下半身に擦りつけて汚した。前と後ろから感じる熱に小松は小さく呻いたあと、意識を手放した。
続く
次回ラスト!!