人生2度目のケーキバイキングに行ってきました。だから1個で十分な胃袋の持ち主が食べ放題に行くものじゃない! でもココマならどんなに甘くても食べられるわ!
「声」 ココマ
名を呼べば、小松くんは梅干を口にいれたような微妙な顔をした。
「どうしたの、小松くん?」
再び呼べば、わずかに顔を赤らめながら、歯切れの悪い調子でこたえてくれた。
その内容はというと。
「なんでココさんに名前を呼ばれると照れくさく感じるのでしょう?」
それはね、下心いっぱいで呼んでいるからだよ。
「送り狼」 ココマ
「送るよ」と言えば、小松くんは微妙な顔をした。
「女の子じゃないから、送ってくれなくてもいいです」
そんな心配してくれなくてもと、小松くんは不本意な顔をして目をそらす。
甘やかされている自覚と、頼りないとぼくに思われるのが不満な空気が伝わってくる。例え意電磁波が視えなくてもわかる彼の気配。
「少しでも長く小松くんといたいのが本音だよ」
耳元で言えば、またたくまに耳たぶが赤く染まる。
「送り狼するつもりはないから」
初心なきみに意地悪もこめて耳にキスを送ればにらまれた。
「世の中には送られ狼がいることも忘れないでください」
といって小松くんがぼくの唇に触れた!
送られ狼に食べられるのも悪くないと思う、送り狼志願のぼく。
「ココマジック」 ココマ
『きみはなんていたずら好きなんだろう。いけないことばかりする子はお仕置きされちゃうよ? それともお仕置きをされたいかい? このぼくに』
「え? そんな話なんですか?」
彼の手元にあった本を小松が読んだことがないと言えば、ココはわざわざ読んで聞かせてくれたのだが。
あくまで絵本。道徳的な展開のはずなのに、おかしな台詞が続いた。
ココの穏やかな語りを止めるのは忍びなかったが、本来のツッコミ性分を発揮した小松は聞いた。
「違うよ」
ココはあっさり否定する。
「小松くんを前に読んでいたら、どうも展開が違う方へいっちゃってね。不思議だよ」
さわやかに笑うココに、小松は無言で彼の手から本を取った。数行読んだだけでも、普通に展開する内容だ。これをいかがわしい匂いを撒き散らしながら読めるココの方が不思議だと小松は思った。
おそるべし、ココマジック!