2010'07.07.Wed
二時間ほど前までは七夕の存在を忘れてましたわ。
イベントごとっていいですよね。
7月7日、晴れ
ハント先で野宿をすれば、小松は雲ひとつない夜空にミルク色の光る帯を見つけた。
「今日は七夕かー」
一年に一度の恋人との逢瀬が晴れて行われるなら、伝説ながら小松も嬉しくなる。
「天の川がきれいだね」
小松の横に並んで寝るココが呟く。距離と時間に阻まれる恋人たち。罰とはいえ会う機会を制限されて憐れだと思う。
「あーゆう川に棲んでいる魚ってうまいかな」
小松の横に並んで寝るトリコが呟く。食いしん坊発言に小松とココは笑った。
「星の川に棲んでいるなら、魚も星じゃないの?」
ココが他愛のない話を続ける。横で聞いていた小松はなるほどと感心する。
「スターフィッシュが天の川から落ちてきた魚だったらおもしろいですよね」
「あー、あの魚は7月が旬だったな」
ぽつりぽつりと話しているうちに、小松は眠りに落ちていく。
騒がしいシェフが次第に静かになっていく様が好きなふたりだった。信頼をこめて傍にいるのだ、嬉しくないはずがないし、彼の眠りを守りたい。
「一ヶ月・・・せめて一週間に一度会いてえなぁ」
「ぼくは毎日がいい」
ココは小松の眠りを妨げない小声で断言する。
「違いねえ」
トリコが同意を示す。
星の川など軽く跨ぎ、きみに会いに夜空を駆けよう。
終わり
砂を吐く方がいたらごめんなさい! たまにはしんみりと。
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