ハイテンション☆小松
今夜の小松は弾けていた。
「そしたらね、鶏が鳴く訳ですよ。
コッコッコッココココ・・・とか!
ココさんを思い出して大変だったんですから!」
テーブルに半分伏せながら訴える小松は、あきらかに酔っていた。
「トリコ、なんで小松くんに度数の高いお酒を飲ませたんだ!」
ココがまっさきにトリコを責める。
「いや、間違えてこいつがおれのを飲んだだけだ」
不可抗力だとトリコは弁解するがココは聞かない。
「とりあえずお水を飲もうか、小松くん」
ココは水の入ったコップを小松に渡すが、酔っ払いは持てずに自分の服に全部零した。
「濡れましたー冷たいですー」
しかも濡れた自分も気にしないから、ココがぱたぱたと走り回る。
普段は食事の準備で小松が世話を焼く立場だが今日は正反対だ。
このまま小松にアルコールを飲ませ続ければおもしろいとトリコは思うが、ココが許さないのも目に見えているので傍観して楽しんでいた。
「やーん、ココさんエッチー」
濡れた部分にタオルを当てるココに、素面だったら絶対に言わない軽口を小松が言い放った。
結果、ココは毒化した。
「っていきなり致死毒かよ!」
「だって小松くんが萌えるんだもん!」
悶えながらも毒化する寸前に小松から離れる理性はかろうじて残っていたココだった。
「きもいぞ、ココ!!」
本気でトリコが引く。
「毒化するココさんも素敵です」
小松の酔っ払い発言にココが過剰に反応する。
「落ちつけ、ココ!」
この夜、トリコは酔っ払いの介抱と、小松に酔っ払うココの介抱に翻弄された。
終わり
こんなあほネタを書きたい瞬間もある!