2013'02.15.Fri
トリココマに幸あれ!!
***
アフターアフターバレンタイン
「遅刻…しました」
すみません! と小松は平謝りをした。彼の右手と左手にある包みの中身はチョコレートだ。
トリコと小松は顔を見合わせた。
ふたりは「気にすることないのに」と言いたかった。
今年のバレンタインは週の真ん中。故に、先週末の連休にかけてめちゃくちゃ小松は忙しかった。彼の事情を知る恋人たちは、小松を責める気なんてない。
逆に、週末まとまった休みが取れたと喜んだぐらいだ。ハント以外でプライベートを確保するのは難しい。
「うまそうな匂い」
気にするなと一言も言わずにトリコは小松に、匂いを嗅ぐ仕草で近寄る。
「作るのに無理しなかった?」
ありがとう、嬉しいよとココは言う。
イベントごとを人一倍重視するのは料理長という役職のせいだろう。
ふたりは小松ほど気にしていない。気にする小松の想いの深さに内心は喜んでいる。悪趣味だとわかっていても思うのは止められない。
疲労困憊な小松に暴走しそうな気持ちは、止めないといけないと思う恋する男がふたり。
終わり
PR
カレンダー
カテゴリー
WEB拍手
つなビィ
最新記事
(12/15)
(11/27)
(08/16)
(05/27)
(05/13)
(01/15)
(07/29)
(05/07)
カウンター
リンク