2009'07.07.Tue
七夕は関係ないかもしれない・・・。
「きらめく夜に会いましょう」
「また仕事かよ! 小松は仕事とおれたちとどっちが大事なんだ!」
理不尽に切れるトリコに、小松は呆れ、ココは遠い目をした。
あのトリコが吐く台詞とは思えなかったのだ。
レアな台詞を聞けたとか、わがまま言うなんて可愛いな、と小松は軽く現実逃避をする。
本日七夕。
イベントの日はレストランも混み合うから当然小松は仕事だ。
駄々をこねるなとココが何度トリコをたしなめたかわからないし、
「どちらも大切なんだから比べようがないですよ」
と小松が返すのも毎度のことだ。
「仕事が終わったら駆けつけますし、トリコさんの好きなものを作りますから」
食べ物でつるのは姑息だと思いながらも毎回この手を小松は使う。
「なんでもいいのか?」
「はい、なんでも!」
というやりとりも繰り返してきた。
トリコを宥めている最中は小松も気が焦って気づかないが、
(小松くん、トリコに言いように乗せられてるな)
客観的にココは分析する。
イベントの日に小松が仕事で一日ともに過ごせない日の「夜」は凄くなる。
仕事にかまけた後ろめたさが、トリコのお願いを「なんでも」聞き入れるのを小松は忘れているようだ。
とはいえ、ココも親切に教える気はない。
わがままも戦略。
戦略に気づいても、小松なら怒って笑って許してくれそうだ。
恋人同士のイベントはこれだから欠かせない。
終わり
PR
カレンダー
カテゴリー
WEB拍手
つなビィ
最新記事
(12/15)
(11/27)
(08/16)
(05/27)
(05/13)
(01/15)
(07/29)
(05/07)
カウンター
リンク