『言葉にすれば倍増します！』

ココさんハピバ！！
間に合ったー！

言葉にすれば倍増します！

「無理しないで、ハロウィン企画で忙しいよね？」
ココさんに、誕生日の話題を切り出したらまっさきに断られた。
「気持ちだけ、十二分に受け止めたよ」
ぼくがあまりに愕然としたせいか、ココさんはフォローしてくれた。
「でも･･･ぼ、ぼく（という恋人）がいるのに、誕生日にひとりだなんて淋しくないですか？」
「淋しさを埋めるために小松くんを好きになった訳じゃないよ」
ココさんの幸せそうな笑顔に･･･ぼくはもやもやした。

「絶対におかしいです」
「それ、ココに言えよ」
トリコさんはうんざりとしていた。ごめんなさい、トリコさん、でも今日ぐらいは聞いて下さい。
「普段、めちゃくちゃ無茶を言うココさんなのに、ぼくが無理すると思ったら引くなんておかしいですよ」
あ、このシュガーパンプキンいい感じ。
「泣きながらかぼちゃ食うなよ」
おいしいですよ！
「わがまま言ってくれないのは、淋しいです」
「だったら淋しいっていえばいいだろ。ココのためとかじゃなくて、自分のためにも誕生日祝いたいって」
「トリコさん、あったまいいー！！」
押しかければいいんだって、なんで気づかなかったんだろう。
「･･･充実しているようでナニヨリデス」
何故、棒読み？
「そうと決まれば」
最終の便でグルメフォーチュンにいって、ココさんは寝てるかもしれないけど、キッスに頼んで乗せてもらい、夜中でもケーキをいっぱい食べてもらって、一緒にココさんと誕生日の夜をすごすんだ。
日付はかわってもぼくが寝るまで29日！
当日どっきりさせてやる。
メールでも電話でもお祝いできるけど、直接会ってお祝いしたい。言葉にすれば倍増します。

終わるね。