忍者ブログ

TCK

WJ連載中「ト/リ/コ」の腐/女/子サイト  【Japanese version only.】

2024'09.22.Sun
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2010'10.24.Sun

いた、いたたたた!! なんかアイタタタだよ!
な勢いのR18です。
苦手な方はバックプリーズです。

久々に深夜のテンションがきた。


まずは、噛みつくようなキスをして

ベッドで乱れながらも歯を食いしばる様子の小松に、ココは思いきって聞いてみた。
本来なら情事中に気が殺がれる問いかけなどしたくないが、小松の様子が気になるのだから仕方ない。
慎ましい秘部から指を抜き、顔が見えるようにちゃんと向かい合う。快楽を中断された小松の目は少し虚ろで、ココは質問などやめて恋人を貪りたくなった。
そこは自制する。
「小松くんはいつも苦しそうにぼくとセックスするけど、もしかして辛い?」
理に反した行為のうえ、体格も大きく違い、受け入れる側の小松の負担は大きい。
問われた小松は意味がわからないのか、いくぶん正気になった目で「?」とココを見返した。
「いつも、声を殺しているから、もしかしていやなのかな、って」
ココが気弱に言えば、小松は彼の言いたいことが通じて慌てた。
「いやじゃないです!」
即答がココの心を和らげる。
「でもね、生理的に受け付けられないっていう可能性もある」
精神的に受身でない小松が抱かれるのは、体格のせいもあるだろう。小松がリードしたいと言ったらココは断る自信がない。
「気持ちいいですよ」
まっかな顔で小松は言った。
「でもね」と可能性をあげようとするココに、小松が叫んだ。
「さっしてください、恥ずかしいんです!」
「なにが?」
ココはわからなくて聞き返す。
お互い好意があって裸になって、すべてをさらしてもなお恥ずかしいという感覚を抱く小松の感覚が理解できなかった。
「いいですか、男のぼくのあえぎ声なんて聞いていて聞き苦しいだけです。それなのに、訳のわからないうちにどんどん声がでちゃうし」
話している間に小松の顔がさらに赤くなっていく。
「小松くんのあえぎ声は天使のささやきより素敵だよ」
「天使を冒涜しないでください」
小松はまた即答した。
根深いコンプレックスらしい小松の様子に、「ふむ」とココは心のなかで考える。
「感じる自分がいや?」
身体を重ねた当初、小松に耐える素振りはなかった。男を受け入れる衝撃には耐えていたが、我慢するのとはまたちがう。
あの頃と違うといえば、小松がココに抱かれるのに慣れたぐらいだろう。
なにも知らなかった身体を、変えたのはココだ。
「自分とは思えない自分が恥ずかしい、です」
消えそうな声で小松は言う。行為に体が慣れても、気持ちがついていかない姿は小松らしくて初々しい。
「仕方ないよ」
ココは言い切った。
話が見えずに小松は驚いた顔になる。
ココは小松の肩を押すと、ベッドに組み伏せる。
「小松くんのここ」長い指が小松の胸の飾りに触れる。
「はじめてさわったときは、くすぐったいって言ったよね?」
ココは柔らかな突起を押しつぶす。戸惑っていた小松の頬が紅潮する。
「緊張していたせいかな、ここもなかなか勃たなくて・・・」
ココは手を下げて小松のものに触れた。快楽を与えていたそれは濡れそぼっている。
「小松くんを気持ちよくしたくて必死だったよ?」
優しく撫でれば、小松はのけぞった。もどかしい愛撫に震えているが、まだ声を飲み込める範囲のようだ。
「ここも」
さっきまで解していた部分にココは指を突きたてる。
「最初は指をいれるだけで苦しそうだったのに、今は」
言いながら指を動かせば、小松の口から小さな吐息が零れた。苦しそうな様子がなくてココは微笑む。
「男を感じることのできる立派な性器だ」
ココは小松の耳元で、ことさらいやらしく聞こえるように低くささやいた。
言葉に反応して小松が涙目になる。
「挿れるよ」
ココは小松につきたてる。ゆっくりとだが容赦なく収めれば、小松の小さな体が小刻みに震えた。痛みからでなく、体が快楽を期待している証である。
締め付けられる感触が気持ちよくて、ココは息を吐いた。
「挿れても萎えなくなったのはいつ頃だろうね」
今は、挿れたぐらいでは小松の快楽は力を失わない。むしろ喜んでココのを呑みこもうと蠢いた。
イイトコをずらして腰を振れば、小松が頭を振って抗議した。
「ダメなの? いいの?」
ココは意地悪く聞く。
「あ、う・・・」
まだ理性が残っている恋人は、呻くだけでこたえなかった。
「諦めてよ、小松くん、ぼくはきみを気持ちよくさせたくて必死なんだよ? きみがひいひい言っちゃうのは仕方ないことだから」
ココは小松の腰を抱えると、緩やかに律動をはじめた。
「だから、いっぱい啼いてよ。ぼくの家だからご近所に気兼ねなく、ね?」
感じるところを攻めれば、最初は耐えていた小松だったが、耐えていたぶん余計に快楽を感じて嬌声をあげた。
もっと快楽の底に突き落とせば、ココを求める言葉を吐く。本人は意識がうつろなため毎回覚えていない。覚えていたら声をあげることが恥ずかしいなんて可愛らしいことは言えないだろう。
(まったく、きみは)
恋人に抱かれることを恥ずかしく思うなんて、どうしてやろうかとココのなかで獰猛な感情がざわめく。
まずは、噛みつくようなキスをして、長い夜のはじまりを告げた。

終わり

PR
[649] [648] [647] [645] [644] [643] [642] [641] [637] [636] [635
«  BackHOME : Next »
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
WEB拍手
つなビィ
カウンター
バーコード

TCK wrote all articles.
Powered by Ninja.blog * TemplateDesign by TMP  

忍者ブログ[PR]