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WJ連載中「ト/リ/コ」の腐/女/子サイト  【Japanese version only.】

2025'04.07.Mon
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2009'08.28.Fri
矛盾とパラレルとあほな展開を笑って許せる方だけご覧いただけると安心します。

第三部スタート! 夏には終わらなかったけど、秋には終わらせるから!!

料理陰陽師小松 其の二十八

「小松くんが視つからない」
サニーから、小松くんのもとに行った際に人間に見つかったという話を聞いてぼくはいてもたってもいられなくなった。
小松くんは今、仲間からよく思われていない。
そんななか、妖怪であるぼくらといるのを見つかるのは小松くんにとって危険だ。
彼の死を視たぼくは、なにが起きても彼の死を連想してしまう。
誰が彼に死をもたらすのかまでは視えないから余計に不安になる。
術式の準備で忙しいけど、ぼくは美食山から遠く都にいる小松くんの様子を確認した。
視えないとは思わなくて驚く。
「まさか殺されたのか?」
サニーが隣で顔色を変える。事故や病気で死んだ、と表現できないのが今の小松くんの状況だから仕方ないけど。
「死、ならその痕跡が視える。けれど視えない・・・いや、いない?」
視る範囲を広くしても、小松くんは視つからなかった。
小松くんほどの陰陽師なら、存在が強力なひかりになる。まして馴染んだ相手だ。見失うとは思えない。
眠りにつけば、おそらく小松くんが生きているうちに目覚めることはないだろう。
こんな不安を抱えたまま眠りにつきたくない。
小松くんは一体どこにいるんだ?

続く

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