忍者ブログ

TCK

WJ連載中「ト/リ/コ」の腐/女/子サイト  【Japanese version only.】

2025'04.06.Sun
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2009'09.21.Mon
矛盾とパラレルとあほな展開を笑って許せる方だけご覧いただけると安心します。

9月も残り10日! 今月中に終らせる誓いが・・・!!

料理陰陽師小松 其の三十六

どこが美食會の拠点かわからないが、妖気が濃くなっている方角を目指した。
空はココ、地上はサニーが相手をしているの。手薄な木々の上を飛びながら、壁となっている妖怪を蹴散らす。
取りこぼした分はココとサニーがうまくやってくれているはずだ。背中が安心できる。
これで小松が見つかれば、小松が見つかればいい。
戦いに乗じて気分が高揚する。
争い如きで我を見失うときなんてない。だが今は食の周期だ。しかも飢えている。
忘れるな、小松を失ったと思ったときの、例えようのない恐怖を。
だけど、恐怖さえも忘れそうになるほど、抗えない衝動がある。
「小松!」
求める気持ちが強くて叫んだ。
大気が揺れる。黒い風がおれの前で渦まいた。
禍々しさんなんてかけらも感じさせない静けさで、そいつあおれの前に現われた。
「おまえが美食山の鬼大将か」
「そうだ」とおれはこたえた。
「おまえは?」
名など、聞く意味はない。ひどく残酷な感情が湧き上がる。
「美食會の副料理長と名乗っておこう」
「おまえから、人間の・・・おれの知っている奴の匂いがする」
気分が高揚しているせいか、気配ともいえるささやかな匂いにさえ反応できた。
「小松という陰陽師だったか・・・力ある人間は美味だな」
奴の言葉に、おれは殴りかかった。
「食ったのか?」
おれの拳を奴は交わす。
「食ったのか、あいつを!」
「先を越されて悔しいか?」
「こたえろ!」
おれの拳はことごとく避けられる。いつ体勢を崩して相手に反撃の隙を与えるかわからない危うさだ。
だけど、力を温存してだとか、考えて動くなんてできなかった。
おれを突き動かす本能だけが、今のおれのすべてだった。

続く

PR
[314] [313] [312] [311] [310] [309] [308] [307] [306] [305] [304
«  BackHOME : Next »
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
WEB拍手
つなビィ
カウンター
バーコード

TCK wrote all articles.
Powered by Ninja.blog * TemplateDesign by TMP  

忍者ブログ[PR]