ココマって糖度200%、え、これ全部食べたら私の体重どうしてくれるの? 的な甘さを平気で書きたくなるから不思議ですよね!(意味不明だし)
たまにはこんな休日を
ベッドのなかで小松くんは半べそだった。
「こんなのってあんまりだと思いません?」
切々と小松くんが訴えるけど、ぼくはそれほどとは思っていない。
「せっかくのお休みをココさんと過ごせると思ったのに」
季節の変わりめに小松くんは風邪をひいた。
引き始めらしく、今は熱っぽいだけですんでいるけど無理をすれば悪化する。
体調のよくない小松くんの電磁波を見ながらデートだなんてぼくにはできなかった。
『風邪が悪化したら厨房に立てなくなるよ』
といえば小松くんは大人しくベッドに入った。
十分後、ベッドから泣き言が零れてくる。
「ごめんなさい、風邪をうつすといけないから今日は帰ってください」
毛布を頭から被って顔は見えないけど、がっかりした小松くんの顔が目に浮かぶ。
ひとに甘えない小松くんが泣き言なんて珍しい。
庭時代、トリコを筆頭にサニー、ゼブラと手のかかる弟分の面倒を見ていたせいか、自分より年下なのに甘えた素振りを見せない小松くんは感激と同時に残念に思っていた。
もっとわがままを言ってくれたらいいのにと思ったのが恋のはじまりだ。
「小松くんの看病がしたいな」
小松くんをひとりにさせたくない。
「風邪がうつっても知りませんよ?」
憎まれ口なんて小松くんらしくなくてかわいい。不謹慎だけどにやけてしまう。
「小松くんからもらえるなら風邪だって嬉しいかも」
半分本気で言えば、蓑虫みたいな小松くんがさらに丸くなった。
「ぼくの熱があがるようなことは言わないでください」と言うのだから、ぼくとしては「ぼくの理性を試す発言は控えてください」と返したくなった。
終わり