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WJ連載中「ト/リ/コ」の腐/女/子サイト  【Japanese version only.】

2025'04.06.Sun
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2010'02.19.Fri

いつも拍手ありがとうございます!
このあたりから迷走するココがブームになってきた気がします。お礼文の割に内容が後ろ暗い!!


「How do you do?」 トリココマ

「ぼくが小松くんを略奪するって言ったら、トリコはどうする?」
「なんか悪いものでも食ったか?」
 ココの質問におれは体調を心配した。
「悪いもの」なんてコイツの体のさまざまな毒が追い出すだろうから、正しい表現ではないが。
「食いしん坊ちゃんと一緒にしないでくれ」
 案の定な台詞が返ってくる。
「略奪でもなんでも、したかったらすればいいだろ。おれに確認しないで」
「トリコはぼくが小松くんを独占してもいいのか?」
「いいも悪いも選ぶのは小松だ」
 それは三人で付き合おうと決まったときから暗黙の了解となっている。
 知らぬは当の小松だけである。
「でもまあ、略奪なんてやめておけ。おまえが泣きを見るだけだからな」
 小松の意思を踏み躙る真似をココができるとは思えなくて言えば、
「わからないよ」
 と思わせぶりに笑う。不敵な笑みにココの煮詰まりぶりを感じた。
 普段は余裕を見せるこいつが、支離滅裂なことを言うとは・・・。
「小松は無理だけど、小松を仕事からまずは略奪するか」
 きっと小松不足に違いない。実はおれもそうだ。
 おれの提案は的を得ていたらしく、ココから却下はされなかった。

How do you do?

そんな言葉でおれたちの関係を試そうとして、傷つくなココ。

略奪愛なトリココマなトリコとココ

「Fight!」 トリココマ

 面倒見のよいココは、基本的に弱音を吐かない。
 だからといって強い人間ではないのは、この断崖絶壁の家を見れば理解できる。
 町から離れていない割に誰も寄せ付けない場所にあるのだから難儀な性格といえよう。
 そんなココが弱音を吐くのだからトリコは驚いた。
「ぼくが小松くんを略奪したらどう思う?」などど安っぽい挑発をした。
 小松不足に違いないと思い、トリコはココを引きずって小松宅に押しかけたが。
「肉の下処理は済んだよ」「ちゃんとジュースを用意してあるから」「グルメフォーチュンの占いブレッドもおいしいよ」
 などど、爽やかに小松に話しかけている。
「ココさんってぼくが欲しいものを用意してくだされるから凄いですね」
「これでも売れっ子占い師だからね」
「いえ、そうじゃなくて、くださる気持ちが嬉しいんです。ありがとうございます」
 小松のアパートの台所は狭く会話は筒抜けだ。
 居間で酒を飲むトリコ用にココがつまみを持ってきた。
「随分と現金じゃないか」
 トリコが小声で突っ込む。
「そりゃあ、好きなひとの前だからね。いくらでもカッコつけるさ」
 小声でココも返すと、呆れるトリコに悠然と微笑んで小松のいる台所に戻った。
 体裁を取り繕う余裕があるなら大丈夫かと、トリコは指でつまみを挟んで口に放る。
「うまい」
 酒とつまみ、楽しそうな笑い声は食欲を促進させた。

お父さん??

「Slowly night」 トリココマ

 小松のアパートは狭い。三人で夜を過ごすのは至難の業だが、たまに挑戦したくなるような夜もある。
 それでも泊まるにはベッドは小さく、トリコとココは部屋を去ることになる。その前にお風呂で情事の証を流すが、それもひとり入れば精一杯の狭さで、小松が先に入り(ココとトリコは断じて彼を優先させた)、ココ、トリコという順番だ。
 簡単にシャワーを浴びた小松と入れ違いココが風呂に向かうのを。トリコは酒を飲みながら見送った。
「ぼくにも一口ください」と珍しく小松が酒を求めた。普段なら自分でグラスを用意するのに、トリコの手にあるコップを受け取り口に含む。
 その様子に小松の疲れをトリコは感じた。
「悪りぃな。急に押しかけて」
「今週は会えると思っていなかったから嬉しかったですよ」
 あくびをかみ殺しながら小松は返事をする。
「そよれりココさん、なにかありましたか?」
「なんで?」
 そう思った理由を教えろとトリコは促す。
「いつにも増してココさんが・・・その、積極的だったので」
 アルコールとは違う赤みが小松の頬を染める。
「溜まってたのかもよ?」
「茶化さないでください」
「いや本当に」
 怒る小松を引き寄せて肩を撫でれば静かになる。
「もう寝ろよ。おれたち勝手に帰るから」
「見送りたいです」とこたえた数秒後に小松は眠りに落ちた。
 急いでシャワーを終えたココが、眠る小松に頬を緩ませる。
「おやすみ、小松くん」
 小松の額にキスをするココは幸せを絵に描いたように蕩けている。
(・・・こんなふうに)
 何度もココは迷い、もがきながらも幸せを噛みしめていくのだろう。
 ココの性格からして小松に弱音を見せない。必然的にトリコが知る立場にある。
(仕方ねえか)
 トリコは小松をココに預けると、大きな体に似合わず静かに浴室へ向かった。

迷走するココ
 

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