『小さなハート』

ココは小松くんを想って料理したりお菓子を作ったり（小松の部屋を）掃除したりする姿が似合うと思います。

・・・って主婦？！

小さなハート

ココの家に寄れば、タイミングよくチョコを作っている最中だった。
もちろんおれは迷わず手を伸ばす。
「トリコにはこっち」
笑顔尽きてくれたチョコは、やばそうな気配が激しくした。
「やっぱ遠慮します」とこたえれば舌打ちされる。
なにをいれたんだ、ココ！！
「そのチョコ小さくねぇか？」
女にでもあげるのだろうか？　やけに小さなハート型のチョコだ。
「小さくて楽につまめるぐらいがいいんだよ」
こだわりを持って小さくしたようだ。
「一気に食べたらすぐになくなるからね。それに小さくてもたくさん食べれば多くなるだろ？」
「おれは大きいのをガッと食べる方がいいけどな」
「小松くんをおまえを一緒にするつもりはないから」
･･･小松にあげるんだ。
「バレンタインは過ぎたのに？」
「ハート型のクッキーの方がよかったかな？」
真剣に考えるココに、ハート型のお菓子を小松に渡したかったのだと知る。
「まあ、バレンタインにチョコを贈っても友チョコ程度にしか思わない奴だからなんでもいいだろ」
「適当なことを言うな！」
即行で反撃を食らった。

例え小さなハートでも、こめられた想いのサイズは大きい。

終わり