グルメ127「ゼブラ」

第六感といったら・・・！

グルメ127「ゼブラ」

「おまえもしかして最近小松と会わなかったか？　･･･そうだな、三日前？」
ココのもとに来たトリコだが、用件とは関係ない内容を話しかけた。
「おまえもとうとう、身につけたんだな」
こたえるココは遠い目をしている。
「なにが？」
「第六感」
「ばかいえ、おれは嗅覚で判断してるんだ」
匂いのないはずのフェロモンを感知できる己の嗅覚にトリコは絶対の自信があった。
「って、サニーがレストラングルメにいる気がする」
ホテルグルメの方角を見て鼻を鳴らすが、嗅覚で嗅ぎ取れる距離ではない。
小松限定のそれを、ココは「男の第六感」と名づけた。