2009'04.06.Mon
矛盾とパラレルとあほな展開を笑って許せる方だけご覧いただけると安心します。
早く話を進めたいのに、なかなかもたもたしていて申し訳ありません。
早く話を進めたいのに、なかなかもたもたしていて申し訳ありません。
料理陰陽師小松 其の十一
「それでおまえは小松を舐めてきたと?」
「小松くんに夜這いをしかけるとはいい度胸だね、サニー」
男の嫉妬は美しくなかった。
「おまえらが興味を持つ人間なんだから気になってトーゼン!」
強く言えばココは言い返さなかった。こいつも最初、トリコにちょっかいをかける人間だからあいつに興味を持ったのだから。
「だからって、サニーまで名前を明かさなくてもいいだろ」
だがココも負けていない。
「えー? 松に名前呼んでもらえないなんて淋しいしー」
茶化して言えば、親しげに小松を呼ぶな! と文句が飛んでくる。
トリコとココの名前は連呼するのに、自分だけ名前を呼ばれないのが悔しくて名前を明かした。
あいつは不思議な人間だ。
決して「きれいな髪ですね、触ってもいいですか?」「狐のサニーさんも撫でてみたいな」「本当にきれいですね」とべた褒めな松に気をよくしたからではない!
きれい・・・いい響きだ。こいつらからでは絶対に聞けない。
後にココから「小松くんはぼくのお茶を理解してくれる友人だ」と聞き、こいつと同じ思考の自分に少しだけへこんだ。
続く
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