2009'09.11.Fri
矛盾とパラレルとあほな展開を笑って許せる方だけご覧いただけると安心します。
9月も3分の1が過ぎてしまった・・・!!
9月も3分の1が過ぎてしまった・・・!!
料理陰陽師小松 其の三十四
あのひとが足を踏み入れたとたん、場の空気が変わった。
黒衣をまとい、闇に同化する姿は静かで、妖怪にしては異質な気がする。
「散れ」
ぼくを見張る周囲の妖怪たちにお師さまが言うと、彼らは煙のように消えた。
お師さまのここでの立場を垣間見る。
「だから妖怪に関わるなと言ったのだ」
お師さまはぼくが仲間から逃げてきたのを知る口振りで言った。
「後悔はしてません」
「自分が死に追いやれれても?」
「でもまだぼくは生きています。死ぬかもしれない未来を想像して後悔するなんて、もったいないです」
「もったいない?」
「トリコさんたちや、こうしてお師さま出会えたこと、拾ってもらって生きながらえたこととか全部」
幸せだと、口にすれば甘いと言われる。そんな生と死の狭間にいるのが陰陽師だ。
「変わらぬな。おまえには人間の世界で生をまっとうして欲しかった」
お師さまは苦笑とも、諦めともつかない声で呟いた。
「奴らが執着するはずだ」
やつら?
誰のことかと聞きたかったけど、お師さまの気配が一瞬にして冷気に変わる。
「来たか」
嵐を予言する言葉を放つ。
不吉な予感がして、ぼくは身震いした。
続く
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