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WJ連載中「ト/リ/コ」の腐/女/子サイト  【Japanese version only.】

2025'04.06.Sun
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2010'07.21.Wed

いつも拍手ありがとうございます!
汁・・・梅雨もあけて暑くなってきましたが、張り切っていきたいと思います!
 


「99と1」 トリコマ

 小松という人間はかしましい。十人が十人うなずく見解だとトリコは思う。
 憧れの美食屋とハントを共にするようになってから、フットワークに磨きがかかったと笑う青年は、とてもトリコと同じ年齢の男には見えなかった。
 そのギャップに心が惹かれたかと聞かれれば「違う」とトリコは断言できる。
 小松のなかで100、話したいことがあれば、口にするのは全部ではなく「99」だとトリコは思っている。残りの「1」は絶対に話さない予感もある。
 その「1」が「99」に匹敵する大きさだとしても、小松は胸に留める。核心はない。すべては憶測だが、トリコが心を魅かれるには充分な存在だった。

 だからベッドくらいは正直であってほしくて攻めたてるのだとトリコが言えば、腰痛に苦しむ小松は枕を恋人の顔面にぶつけるのだった。

「すべての欠片」 トリコマ

 トリコは良くも悪くもおおらかだと小松は思う。
 良い例とすれば、聞けばなんでもこたえてくれることだ。知識、思考、過去についても。
 だた、聞かなければこたえてくれない。当たり前だと言われそうだが、聞かなければこたえてくれないと言うのは、自分からは話さない意味でもある。
 意地が悪いと文句を言うのもお門違いだ。
 トリコは「自分」を話すのが苦手なのだと小松は考える。
「少しずつ知っていくのも楽しみかな」
「他所事考えるとは余裕だな」
 苦しい体勢からのキスを、小松は唇で受け止める。
 広い背中に両手を回せるほど大きくはないけど抱きしめたい。

「傍観者」トリコマ

 特殊な目を持つココは、言葉がなくても電磁波を視れば97%のことがわかる。
 3年振りに会う友人と、その友人が連れてきた青年を視ればハントへの高揚感に溢れていた。
――小松に関しては死相も視えた。
 ふたりセットで会う回数が増え、ふたりが纏う電磁波が変化しつつあるのも視てきた。
 意識的に視ないようにしても、個性が強烈なふたりの電磁波は嫌でも視界に入る。お互い、もの凄い好意を抱いているのに、お付き合いまで至ってないようだ。
「いっそさっさとくっついてしまえ。視ているこっちが心臓に悪い」
 例え電磁波が視えなくても、彼らの態度や眼差しが雄弁に好意をアピールするのを察せられたはずだ。
「何の話だ?」
「トリコの甲斐性なし振りについての独り言」
「ひで!」
「トリコさんをあんまり苛めないでください」
「甲斐性なしについて否定はしないんだ?」
 結果は視えていながらも、慌てふためく小松をからかうココは笑顔で聞くのだった。

 

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