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WJ連載中「ト/リ/コ」の腐/女/子サイト  【Japanese version only.】

2025'04.07.Mon
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2010'05.07.Fri

珍しく4本仕立ての拍手小ネタでした。


「その瞳はぼくを殺す」検証その1

「マンサム所長」
「どうした小僧」
「四天王の基準に目力ってあるんですか?」
「睨みの話か?」
「いえ、目力・・・目が魅力的というか・・・見惚れてしまうというか・・・。トリコさんたちにガン見されると体が痺れたように動かなくなるんです」

それは小僧専用の流し目だと、マンサムが突っ込むことはなかった。

「その瞳はぼくを殺す」検証その2

「小松くん、まつげがついてるよ」
ココに言われて小松は頬のあたりを撫でた。
「そっちじゃなくて、目尻のした・・・」
ココは手を伸ばして小松の目尻を触れる。指が触れた瞬間小松は反射的に目を閉じた。
凶器とも言える美貌で見つめられた日には熱をだしてもおかしくない。
「あれ、目、閉じちゃうんだ?」
「・・・勘弁してください」
目を閉じながら、まっかな顔で小松は悲鳴を上げた。

キスを待っているように見える、などど、ココは賢明にも口にせず、そっと睫毛を親指で払うのだった。

「その瞳はぼくを殺す」検証その3

「松の癖にそーゆーこと言うんだ?」
サニーは機嫌の悪さを出し惜しみすることなく、自分より小さな料理人を見下ろした。
美貌と体格とふてぶてしさを兼ね備えるサニーの見下しは、普通の人間なら萎縮してしまうが。
(機嫌悪くても絵になるからずるいよなぁ)
小松は呑気な感想を思い浮かべていた。
話半分だったのはサニーにも伝わり「聞いてるのか?」とつっこみと同時に顔が迫る。
目が据わっていてもやはりサニーはかっこいい。
とりあえず小松は「半分聞いてませんでした」と正直にこたえて、サニーの目を丸くさせた。

(瞬きで睫毛から音が聞こえそうだなんて言ったら怒るかな?)

「その瞳はぼくを殺す」検証その4


「トリコさんを見ると昔読んだ漫画を思い出します」
「なんだそりゃぁ?」
唐突な発言にトリコが驚くのも無理はない。
小松は気にせず話を続けた。
「眼力っていって目の力だけで相手をばったばった倒すみたいな漫画だったような・・・」
小松は記憶がうろ覚えなのか、途中で口ごもった。
目の力、だけが印象に残り、それをトリコに重ねている。
「ようするに、おれにそんな目の力があると?」
「今風に言えば目力ですね」
トリコの言葉に小松は大きくうなずく。
「そーゆうのはなぁ」
トリコは小松に顔を寄せて大きな目を見つめた。
「眼力じゃなくて魅力的って言うんじゃないのか?」
「はぁあ!?」
大袈裟な反応を返す小松にトリコは笑う。

(おれだっておまえの目力にばったり倒れているんだからな)

※眼力とは「パタリロ」に出てくるバンコランの必殺技(笑)

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