『冬野菜』

季節は冬でも私の頭は常に春色です。

冬野菜

小さな台所から聞こえる大きな音に驚き、トリコは只ならぬものを感じて立ち上がった。
流しの前に立つ小松の背中ｊから悲壮な気配が滲みでている。
「どうした、小松？」
「ぼくは･･･料理人失格です」
いきなり小松の人生そのものを否定する言葉がでて来てトリコは焦る。
「頭を冷やしてきます！」
「小松！！」
逃げるように小松はアパートを飛び出した。
「どうしたんだ、あいつ･･･」
トリコは小松がさっきまで立っていた台所を見た。
まな板の上には大きな大根がある以外いつもと同じ風景で、トリコが原因を察することはできなかった。

終われ！
たけのこ、ＢＢコーン、大根。トリコさんのふたつ名はまだ増えそうですね！