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WJ連載中「ト/リ/コ」の腐/女/子サイト  【Japanese version only.】

2025'04.06.Sun
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2010'03.04.Thu

トリコマは焦燥感が似合うと思います。
そんなこんなで(原稿真っ只中ですが)小ネタ!


世界の隅っこから走ってみる

「トリコさん、トリコさん」
 深い眠りにいるトリコを起こすのはいとしいひとだった。ひとりならばひとの気配だけで覚醒するトリコも、小松とベッドをともにする夜は気配に惑わされずに眠る。
 とはいえ、切羽詰った小松の声に、トリコの意識は瞬時に覚醒した。
 まぶたをこじあげて小松を見上げるトリコは、目に涙を溜める恋人に驚愕する。
「トリコさん、どこにも行かないでくださいよ? いなくなったりしないでください。ぼくをひとりにしないでください」
 なおも泣きながら訴え続ける小松を、トリコは胸の引き寄せて抱きしめた。
「おれはここにいるから安心しろ。おまえが嫌だっていっても離れねえよ」
 小松が望む言葉をトリコは告げる。
「だって、トリコさんは・・・」
「ここにいるだろ?」
 な? とトリコは小松の背中を撫でた。何度か撫でれば、安心したのか小松は再び眠りに落ちた。
 素肌に汗が滲んでいる。全力疾走したように、小松の心臓は早鐘を打つ。
 不安が耐えられなくなったとき、夢を見ては小松は泣いてトリコに訴える。小松の心の奥底で眠る恐怖は、たまに理性からすり抜けてトリコのもとへと走ってくる。
 翌日はきれいさっぱり忘れているが。
「おはようございます、トリコさん!」
 不安のかけらも見せない笑顔。
「もう少し」
 起きようとする小松を、トリコは腕に閉じ込めてしばらくの間背中を撫でるのであった。

終わり

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