『only you』

なんか、やってしまった。幸せなココマが好きな方にはお勧めできない内容です。

only you

「ごめんなさい、許して、ココさん」
息も絶え絶えに小松はココに許しを請うた。
ゆきすぎの快楽に震え、ベッドに四肢を投げ出す小松の姿は憐れなほどでココは愛しさで胸が満たされる。
普段ならば。
「なににたいして謝っているの？　その場しのぎの謝罪なんて小松くんらしくない」
ココは小松を穿った。とたんに小松の口から悲鳴があがった。
「ごめんなさい」と意識のない謝罪を小松にさせるのはココなのに、許すつもりはなかった。
『この関係は長く続かない』
はっきりと小松が言った訳ではないが、恋人同士の関係を信用できていない発言にココの理性は簡単に千切れた。
小松を綿菓子のように大切にするココが、だ。
悲しみと言う名の怒りにココは支配されていた。
だけど、本当は。
（どうやったら小松くんに信じてもらえる？）
「あなただけだ」という想いを伝える術が見つからないまま、ココは小松を抱きしめた。

終