2009'07.20.Mon
矛盾とパラレルとあほな展開を笑って許せる方だけご覧いただけると安心します。
ココマが難産なときほど筆がすすむのが「料理陰陽師小松」・・・。
ココマが難産なときほど筆がすすむのが「料理陰陽師小松」・・・。
料理陰陽師小松 其の二十四
ココの声によって松が松じゃなかったのを知る。
止まっていた息が再び呼吸をはじめ、冷えた体に汗が流れた。
恐ろしい幻をみて気分が悪い。そして、その夢を現実として一瞬でも捕らえたトリコは、いまだ呆然としていた。
「小松は死んでない?」
「そうだ」
ココが力強く返す。
「おれは小松を喰ってない?」
「食べてない。小松くんは生きている。都にいる」
松を殺した衝撃から醒めないトリコに、ココは根気よくうなずいだ。
「生きてる」と呟くトリコは己の手をみる。おれもトリコの手が血に濡れたのを見たが、あれも幻だった。
「よかった」
安堵するトリコだが、だからといって松を手にかけた現実は消えない。
トリコが、美食山の鬼大将が、全身で震えていた。
後悔している、恐怖している。
たったひとりの人間を失うことに。
松を手にするかもしれない己に。
だけど現実は後悔の暇もない状況だ。
「よく聞けトリコ、人間が美食山にいる妖怪を退治しようとしている。都を荒らす元凶として」
「はぁ? 都? おれたち荒らすなんて美しくないことしないし!」
「都を荒らしているのは美食會だ。だが妖怪の区別なんて人間にわかりはしない。小松くんが陰陽師の仲間を説得しているが、彼ひとりがんばっても自体は好転しないだろう」
「それって松の立場が悪くなるんじゃね?」
続く
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