下品だ!
つーか全然更新できなくてごめんなさい!
フードバトル
ココさんはぼくに野菜を食べさせようとする傾向がある。
ぼくの不規則な生活を心配しての行動なのはわかるけど、ぼくだってたまにはお肉が食べたい。
料理長をしているのだから食べる機会はいくらでもあると言われそうだけど、お客様にだすだけで手一杯なのに自分が食べる余裕はない。
ココさんの野菜メインの料理は本当においしいけど、たまには、本当にたまには食べたくなるのだ。
「グルメ牛のステーキとか」
「お肉なら最近食べたじゃないか。先週だったかな、小松くんがトリコとハントに行ったのは」
確認の言葉には棘がある。やばい、ココさんが拗ねている。
「いえ、あのお肉は依頼でもあったので味見程度しか食べてませんし」
ココさんがつっこみたいのは肉ではなく、仕事を休んでハントに行ったことだと思う。
久しぶりの逢瀬を言い争いで潰したくない。
「たまにはガツンとたんぱく質が欲しいです」
小細工は抜きにしてお肉が食べたいと主張する。
「好きなのに我慢するなんて体に悪いと思いません?」
と言えば、ココさんは驚いた顔をして、やがてうなずいた。
「そうだね」と自分の考えをあっさり変えるから驚きだ。
「じゃあ小松くんにはぼくのたんぱく質を飲んでもらおうかな」
「はい?」
食べるじゃなくて飲む?
いや。そもそもココさんのたんぱく質って・・・。
「先週、小松くんに会えなかったから肉汁はたっぷりつまっているよ」
「ココさんなのに品がないですー!」
「上と下、どちらのお口で食べる?」
そのまま寝室に連れ込まれ、会えない分も埋めつくされた。
事後。
「やっぱり小松くんはお肉も食べた方がいいみたいだね。体力なさすぎ」
考えを改めてくれるのは嬉しいけど、ぼくの疲労困憊はお肉不足のせいではないとだけ言っておきたい。
終わり
たまには盛大に妬くココを!